以前、「初値上昇率が0%~50%の銘柄」でIPOセカンダリー投資をすると儲かるのかを考えたときに、2ヶ月にわたって株価が上昇していた銘柄があった。
そのとき、1ヶ月以内で売るのではなく、2、3ヶ月後に売るIPOセカンダリー投資でも、もしかしたら儲かるのではないかと考えた。
そこで今回は、比較的勝率の高かった「初値上昇率が0%~50%の銘柄」を2,3か月保有したら、どうなるのかを考えてみる。
事例1:「ロードスターキャピタル」の場合
ロードスターキャピタルは、2017年9月28日に上場している。このとき、公募価格は1,820円、初値は2,501円であるので、初値上昇率は+37%を超えている。
ロードスターキャピタルの上場後3ヶ月間の株価を見ると、初値より低い値で推移している。株価は、何回か上下に動いているが、いずれも初値を下回っている。
つまり、この銘柄を上場後に買っていたら、売りどきがなくて困っていただろう。損をしていた可能性が高いので、1敗とする。
事例2:「壽屋」の場合
壽屋は、2017年9月26日に上場している。このとき、公募価格は2,000円、初値は2,650円であるので、初値上昇率は+32%を超えている。
壽屋の上場後3ヶ月間の株価を見ると、初値より高い株価で推移していることが多い。
つまり、この銘柄を上場後に買って、3ヶ月以内に売ったら、得をしていただろう。
理想を言えば、3,600円付近で売るのが一番良かったと言える。まあ、いつか株価の天井かは誰にもわからないわけだが。
ただ、3,000円台を突破した時点で売っていても、利益が出ていた。
そのため、この銘柄は3ヶ月以内に売るセカンダリー投資に向いていたと言える。1勝とする。
事例3:「ジェイ・エス・ビー」の場合
ジェイ・エス・ビーは、2017年7月20日に上場している。このとき、公募価格は3,200円、初値は4,280円であるので、初値上昇率は+33%を超えている。
ジェイ・エス・ビーの上場後3ヶ月間の株価を見ると、一時的に上昇していたが、初値付近で推移していることがわかる。
つまり、この銘柄を上場後に買って、3ヶ月以内に売ろうとしても、利益がでなかったことが予想される。1引き分けとする。
一方、6ヶ月以降でまた急上昇していることがわかる。もしかした、6ヶ月以上保有したら、セカンダリー投資で儲かる銘柄もあるのかもしれない。
今後は、6ヶ月以上保有しても儲かるのかについても、違う銘柄を例にして考えてみたい。
まとめ
事例1:「ロードスターキャピタル」の場合、上場後3ヶ月間の株価を見ると、初値より低い値で推移してたので、1敗とする。
事例2:「壽屋」の場合、上場後3ヶ月間の株価を見ると、初値より高い株価で推移していることが多かったので、1勝とする。
事例3:「ジェイ・エス・ビー」の場合、上場後3ヶ月間の株価を見ると、初値付近で推移したので、1引き分けとする。
まとめると、今回の3銘柄は、1勝1敗1引き分けである。
ただし、まだ銘柄数が少ないので、結論を出すのは早い気がする。次回以降は、もう少し多くの銘柄も見てみようと思う。
さらに、6ヶ月以上保有しても儲かる銘柄についても、検証していきたい。