公募割れしたIPO銘柄でセカンダリー投資をしたら儲かるのか?

前回は、あまり人気化しなかったIPO銘柄(初値上昇率が+50%以上)で「ミダック」と「オプトラン」を例にして、セカンダリー投資で儲けやすいかを考えてみた。

あまり人気化しなかったIPO銘柄でセカンダリー投資をしたら儲かるのか?

結果的に、儲かるときと損するときの両方の場合があることがわかった。

つまり、あまり人気化しなかったIPO銘柄(初値上昇率が+50%以上)でセカンダリー投資をするときには、銘柄分析が必要になることがわかった。

今回は、さらに不人気だったIPO銘柄、つまり公募割れしたIPO銘柄でセカンダリー投資をしたらどうなるかを考えてみたい。

事例1:「プレミアグループ」の場合

プレミアグループは、2017年12月21日に上場している。このとき、公募価格は2,320円、初値は2,220円であるので、初値上昇率は-4.3%で公募割れしている。

プレミアグループ上場後の株価推移

画像は、マネックス証券のチャートである。

プレミアグループの上場後の株価を見てみると、全体的に上昇していることがわかる。

つまり、上場後に2,300円前後で買った株を、1ヶ月以内に2,700円前後で売る機会は多かったと思われる。

儲け額は4、5万円程度と大きくはないが、儲けるチャンスは多かったのではないか?

ここで、公募割れした銘柄について結論を出すのは早い気がするので、別の銘柄も見てみたい。

事例2:「アルヒ」の場合

アルヒは、2017年12月14日に上場している。このとき、公募価格は1,300円、初値は1,270円であるので、初値上昇率は-2.3%で公募割れしている。

アルヒ上場後の株価推移

画像は、同様にマネックス証券のチャートである。

アルヒの上場後の株価を見てみると、一見、急落したあとにリバウンドして横ばいで推移しているように見えるが、メモリに注目してほしい。

つまり、メモリが細かく刻まれているので、実際には、1,300円前後から大した変化がないのである。

このような銘柄だと、ほぼ横ばいで株価が推移しているので、セカンダリー投資で儲ける機会はなかったと言っていいだろう。

ここで、もう一つ他の銘柄も見てみよう。

事例3:「MS&Consulting」の場合

MS&Consultingは、2017年10月5日に上場している。このとき、公募価格は1,280円、初値は1,250円であるので、初値上昇率は-2.3%で公募割れしている。

MS&Consulting上場後の株価推移

MS&Consulting上場後1ヶ月の株価を見てみると、安値が約1,100円から高値が約1,650円であることがわかる。

つまり、上場後に約1,300円で株を買った場合、儲けるチャンスも損する可能性も両方あったことがわかる。

このような銘柄だと、売るタイミングが難しいと言えるので、セカンダリー投資をする意味があまりないだろう。

なぜなら、セカンダリー投資をするときは、上場後に株価が上がっていきそうな銘柄を選んだ方が、売り時が多くて儲けるのが簡単だからである。

つまり、できるだけそのような銘柄を探せるかが、勝率を上げるために重要である。

まとめ

公募割れしたIPO銘柄でセカンダリー投資をしたらどうなるかを、いくつか銘柄を例に考えてみた。

まとめると以下の結果になった。

事例1:「プレミアグループ」の場合

上場後に株価が上がっていったので、セカンダリー投資をして、儲けやすかったと考えられる。

事例2:「アルヒ」の場合

上場後に、株価があまり変化しなかったので、セカンダリー投資をしても、儲ける機会がなかったと考えられる。

事例3:「MS&Consulting」の場合

上場後1ヶ月の株価を見ると、けっこう上下しているので、売るタイミングを見計らうのが難しかったと考えられる。

つまり、IPOセカンダリー投資をする銘柄としては、勝率が高いとは言えないので、あまりおすすめできない。

結論

このように、事例1~3を総合的に考えると、公募割れしたIPO銘柄でセカンダリー投資をするのは微妙である。

なぜなら、儲かるとき、儲からないとき、損するときの3パターンがあるので、勝率が高いとは言えないからだ。

次回は、人気化したIPO銘柄が、セカンダリー投資で本当に儲かりやすいのかをもう一度考えてみたい。

以前、検証したときは、具体例が少なかったので、別のパターンになることも考えられるからだ。